こんにちは。なべひろです。
普段は人事部長として仕事をしています。
学生から、こんな質問をいただきます。
みんなどのくらいエントリーしているの?
たくさんエントリーしたほうがいいのかな…
そんな学生にむけて、
内定が取れるエントリー数と、その方法について解説していきます。
私は、リーマンショック直後の2009年に就活をしていましたが、不況時の就活に対応できず、失敗してしまった友人も多くいました。
「その経験」と「人事の知見」がこの記事を読んでいる学生に、少しでも役に立てば幸いです。
内定が近づくエントリー数と方法
私の体験談や具体的なエピソードをふまえ解説し、記事の最後には「合格に近づくおススメのエントリー数」を紹介します ので、ぜひ参考にしてくださいね。
コロナに負けず、就活を成功させましょう!
エントリー数の平均値と変化
まず初めに、実際のエントリー数を見てみましょう。
「売り手市場時」と「リーマンショック時」にわけてエントリー数の平均をお伝えします。
エントリー平均数は、リーマンショック時の30%
エントリー数は約25社
エントリー数は約80社
2015年前後から学生の売り手市場であり、内定を取るのは比較的容易といわれていました。
全学生のエントリー平均数は、25社程度です。
エントリー数は職種で変わる
先程のエントリー数は平均なので、実際は職種によって大きく変わります。
専門的な仕事をする研究職や、学校推薦などがある職種(看護職など)は15社程度。
逆に、特別な資格がいらない職種(営業や事務など)は30社以上エントリーする学生が多いようです。
コロナ禍では、エントリー数が命
この結果は、コロナ前(売り手市場時)の平均値です。
現在は、コロナの影響で採用枠を減らしている企業が多い分、就活が厳しくなるのは間違いありません。
これまでのデータは参考程度にとどめ、エントリー数を増やすことを強くおすすめします。
今エントリーできる企業が、来月エントリーできるとは限りません。
つまり、日が経つごとに応募できる企業は少なくなるのです。
エントリー数を増やすメリット
エントリーを増やすメリットは、「デメリットがないこと」。
エントリーを増やすと、
このように思う学生がいるかもしれません。
時間的な制約が出てしまうのは確かです。
学校やアルバイトにプラスして就活をするのですから、忙しくなるのは当たり前ですよね。
どうせ忙しいなら、半年間思いっきりスケジュールを埋めてみませんか?
エントリーできる会社は、時間が過ぎるにつれ減ります。
「とりあえずエントリーして、その後スケジュールを立てる」くらいの心構えがオススメです。
エントリーしまくった【なべひろ部長】の就活
エントリーを増やすメリットをお伝えする前に、少し余談ですが、リーマンショック時の私の就活を紹介します。
(読み飛ばしてもOKです)
私は約100社エントリーをしていて、ピーク時は毎日2社ずつ説明会や面接に向かっていました。
その時の私の心境は、
「就活ってこんな感じだよね」
たしかに、面接で落ちるとショックでした。
でも私にとって「就活」は、毎日スーツを着て「とにかく行動すること」が普通でした。
それより、「持ち駒がなくなる」ことがとても怖く、「選考中の企業」が5社以上ある状態を、常にキープしておきたかったのです。
このキープし続けたことが、間違いなく就活の成功に繋がりました。
持ち駒が複数あることで、「心に大きなゆとり」を持つことができました。
そのため、志望度が高い企業でも、緊張しすぎることなく力を発揮できたと思います。
今でも、「心のゆとり」は就活の成功に大きく関わると思っています。
当時、まわりの友人たちはいろんな悩みを持っていました。
この状態、とっても怖い…。
そうですよね。
私は幸いなことに、複数の内定を取ることができましたが、「売り手市場」のようなエントリー数だったら、失敗していたと思います。
スケジュールは「他人や過去」と比べない
参考までに、私の「就活ピーク時期」の生活を紹介します。
週3日テニス
週4日アルバイト
ほぼ毎日友人と夕食
毎日8時間睡眠
そんな中、ほぼ毎日就活で会社を回っていました。
私は学生時代、一人暮らしをしていたのですが、意外にできるものです。
「就活が始まったら、忙しくなるぞ!」と初めから思っていました。
ぜひ自分の生活に合わせ、スケジュール帳を就活で埋めてみましょう。
就活のピーク期間は3か月くらいなので、その期間は「就活に全力で時間をつぎ込む」ことをオススメします。
就活は「メンタル」との戦い
本当に入りたい会社以外は受けたくない!
そんな気持ちもわかります。
どうせ入社しないのなら受けても意味ないだろうって思いますよね。
それでも、志望度が低い企業もエントリーすることをオススメします。
理由は3つ。
2,面接の練習
3,持ち駒の確保
緊張への慣れ
緊張しすぎて「うまくいかなかった」経験はありませんか?
就活なんて最初は、会社に入るだけでも緊張しますよね。
たしかに多少の緊張感はパフォーマンスが上がると言われています。
しかし、極度の緊張は実力を発揮しにくいもの。
ではどうすれば上手くいくのでしょうか。
答えは簡単で、その状況を何度も体験することです。
志望度が低い会社であっても、最初はとても緊張します。
まずは、この緊張がしばらく続くよと「体に覚えさせる」ことが重要です。
面接の練習
いくら家や友達と面接の練習をしていても、本番と同じ状況で練習することはできません。
それには2つの要因があります。
2,場所が会社である
エントリーをすればするほど、「知らない人と場所」を相手に、練習する機会が得られます。
しかも無料で!
面接に苦手意識がある学生ほど、面接を受ける回数を多くしましょう。
やった分だけ、うまく話せるようになりますよ。
持ち駒の確保
持ち駒があるかどうかは、メンタルに大きく関わります。
面接に向かうとき、「ここに落ちたら持ち駒がない!」という状況だったらどうでしょう。
とても焦りそうです…
選考に進んでいる会社を持つには、エントリーする以外に方法はありません。
内定を近づけるエントリーの方法
ここからは、この記事で一番大事なところである「おすすめのエントリー方法」を紹介します。
ここでいう持ち駒とは、「これから面接する企業数」です。
つまり、「〇〇社エントリーすればよい」という具体的な数字ではありません。
10社程度のエントリーでうまくいく学生もいれば、100社近くエントリーする学生がいるかもしれません。
常に5社以上の持ち駒があれば、
「手持ち全滅」ほど、就活中でショックなことはありません。
これから面接が複数あるということが、メンタル面で大きな武器になりますよ。
就活中は、友人の声が嫌でも耳に入ります。
「内定取ったー!」などの声は、特に敏感になりますよね。
本当は一緒に喜びたいのに、自分の状況を考えるとモヤモヤ…
なんてことも。
ある程度、選考に進んでいる状態であれば、「すぐに私も!」という前向きな気持ちでいられます。
「就活がうまくいかなくて、何もやる気が起きない状態」になってしまうのが最悪のケース。
手持ちの駒と相談して、スケジュールを組んでいくことが大切ですね。
スケジュールの立て方
それでは、具体的なスケジュールの立て方をお伝えします。
先ほどもお伝えしましたが、
最終面接が控えている状態だとしても、エントリーは止めないでください。
エントリーを止める時は、「ここに入社する!」と決めた企業から、内定をもらった時です。
面接が終わったら、次の面接がある状態にするため、新たな説明会にエントリーする必要があります。
説明会に参加できるのは1~2週間後になるかもしれませんし、書類選考で落ちてしまう可能性もありますよね。
特に、就活が始まったばかりだと大変そうに見えますが、エントリーを多くすれば、このスケジュールは達成できます!
具体的なエントリー数
「具体的にどのくらいエントリーすればいいの??」という声が聞こえそうですね。
具体的なエントリー数はこれです。
就活初期や、選考が少ない状況であれば、なおさらです。
えー!そんなにエントリーできる企業ないよ~。
そう思うかもしれませんが、就活サイトやキャリアセンターで探しましょう。
「後悔のない就活」をしたいみなさん、今やるかどうかで、就活状況は大きく変わります。
大変かもしれませんが、「入社する企業を選ぶ立場」になりたいですよね。
ぜひ行動してください!
まとめの一言
今回は、内定に近づくエントリー数と方法について紹介してきました。
この記事でお伝えしたい事は1つだけ。
「安定したメンタル」こそ内定への近道、そのためにエントリーは惜しまないことです。
現在の就活は、全国の学生と比較され、優劣を付けられてしまう仕組みです。
でも、受けた企業すべてに合格する学生はいません。
ですから、どれだけ選考に落ちてしまっても、面接の舞台に立ち続けてくださいね。
あきらめずに頑張れるあなたなら、内定を勝ち取れますよ!