
就活で必ず見る求人票、あなたは内容を正しく理解できていますか?
今回は、
をテーマにお伝えします。
会社によって書き方も違うから、戸惑うことがありますよね。

こういうのって、説明会や面接では質問しにくい…
そうですよね。

そんな悩みを持つ、全ての学生に向けて、わかりやすく解説します!
先に結論からお伝えすると、求人票にウソは書かれていません。
しかし、学生が勘違いをしてしまっている可能性はあります。

「こんなはずじゃなかった!」
と入社後に後悔しても困りますよね。
特に注意してほしいのは、お金に関してです。

生きていくために、お金は大事だよなぁ…
今回は、特に求人票にある給与欄を中心に、詳しく解説します。

記事の後半では、「求人票の給与欄から、会社を読み解くヒント」を紹介します。
世の中にある「求人票の実例」を紹介しますので、参考にしてくださいね。
求人票を正しく見る方法【ギャップ防止】
世の中にはなぜ、わかりにくい求人票があるのでしょうか。
まず就活生が理解しておくべき事が1つあります。それは、
先ほどもお伝えしましたが、求人票にウソは書かれていません。
しかし、学生の目を引くような求人票に「見せる努力」をしています。

いろんなトリックに惑わされないように、理解を深めてくださいね。
求人票のココに注意
それでは、具体的な注意点を解説していきます。
まずは、求人票を見るときの「学生の心理」から解説します。
学生は、給与を重要視している
あなたは、求人票を見るとき、まずどこを見ますか?
どれも大切ですが、やはり「給与」を最初に見る学生は多いです。

私もそうでした。
給与欄って目立ちますし、目に入りやすいですよね。
会社は、「学生が給与を重視している(気にしている)」ことを知っている ので、「求人票の給与が高くなる工夫」をしている場合があります。
そのため、

「分かりにくいなぁ…」
という求人票に、あなたもいずれ出会うでしょう。
この「ウソではないけど、分かりにくいトリック」に関しては、記事の最後にご紹介します。
給与欄に、統一されたルールがない
求人票の給与の欄は、
という明確なルールがありません。
1か月の給与が書いてあるのはご存じだと思いますが、
これを確認する必要があります。
会社によって給与明細の項目ルールが違うため、給与欄の記載方法はさまざまです。
つまり、給与欄の金額が、
と、理解しておく必要があります。
給与が高い理由を考えよう
会社選びの基準が、「何となく給与」と考えている学生は、要注意!

求人票の給与が高い場合は、以下の3つを確認しましょう。
・休日数はイメージ通りか
休日出勤が多くて休めない分、給与が高い可能性があります。
休日手当が含まれている場合があるので、気を付けましょう。
・固定残業代が含まれているか
給与欄に、固定残業代が含まれている会社もあります。
上場会社でも普通にあるケース。
固定残業代が含まれている会社は、残業があたりまえの文化です。
・年俸制ではないか
年俸制の場合は、基本的にボーナスがありません。
1年間の総額が決められており、その金額を12等分したものです。
わかりにくい求人票の実例
ここからは、実際に会社が出している求人票をもとに、気を付けるべきことを紹介します。

給与欄によく書いてある内容を抜粋して、お伝えしますね。
例1:給与25万円(固定残業代40時間分含む)
まずは、固定残業代が含まれている求人票について、解説します。
固定残業代とは、
基本給に残業代をプラスしているので、給与が高くなるのですね!

ちなみに私は、新卒で固定残業代がある会社を勧めません。
理由は、「残業しなければ事業が回らない会社」だからです。
残業が多いということは、自分の時間が少なくなるということ。

自分の時間を大切にしたいな…
と少しでも思う学生は、気をつけましょうね。
ちなみに、「仕事をバリバリやりたい!」と思う学生にもオススメしません。
拘束時間外でいくらでも仕事はできるし、勤務中なら残業代だって出ます。
自分がやりたいスキルや資格の勉強もできるので、「自由な時間」で行動できるほうが良いと思いますよ。

【出勤日数22日 実働8時間】この条件で時給を計算すると、こんな感じです。
この金額が高いか安いかは、仕事内容とあなたの価値観です。
例2:給与21万円(各種手当を含む)
この形式は、中小企業によく見られます。
会社が定めている手当を、まとめて給与に含んでいるという意味ですね。
と言われて、親からお小遣いをもらうイメージです。
通勤手当や住宅手当などを含んでいるので、給与が大きくなるんですね。
最悪なケースも覚えておきましょう。それは、
こうなると、先ほど紹介した「固定残業代」と同じ意味になります。
他にも、
こんな場合もあります。
どこまで手当が含まれているのか、必ず確認するようにしましょうね。
例3:給与25万円(昨年度、新入社員の実績)
営業会社でよく見かける求人票の書き方です。
一見なにも問題なさそうに思えるこの内容。
実は気を付けるべきポイントがあります。
それは、
これを記載している場合があるということ。
例えば、10人の新入社員がいたとします。
それぞれに売上目標があり、達成すればその分インセンティブや報酬があるでしょう。
その中で、一番成果をあげた新入社員の給与を書くということです。
平均ではなく、「新入社員の実績」として明記してありますからね。
しかし学生からすれば、勘違いしちゃいますよね。

私だって、勘違いしていました。
もちろん全ての会社が、このようなテクニックを使っているわけではありませんが、「もしかしたら…」と念頭に置くようにしましょう。
給与は、確認したほうがいい
もしあなたが、「少しでも給与を気にする」なら、どのくらい給与がもらえるのか、確認しましょう。

自分の給与がわからないまま入社するなんて、怖いですよね。
「どうしてもわからない!」という方は、人事の方へ相談してOKです。

お金のことって、何となく質問しにくいな…
そんなあなたも大丈夫!
どのように質問すればよいか、ご紹介しますね。
質問は「生活イメージ」を聞くようにしよう
最後に正しい給与を知る、適切な質問トークをお伝えします。

とても簡単なので、このトークを丸々使ってくださいね。
「求人票には【手当を含む】と記載されておりますが、交通費や残業代が、固定で含まれるということでしょうか?」
以上です。
【手当を含む】のところは、あなたが聞きたいことに変えて質問してくださいね。
例えば、【固定残業代】や【新入社員の実績】と記載されておりますが…、のように質問しましょう。
これだけで人事は丁寧に説明してくれます。

「御社に入社後の生活イメージ」と伝えることで、入社への前向きさを示せますから、悪い印象も与えませんよ。
このような会社は注意
給与のことを質問すると、まれにこんな会社に出会うかもしれません。
もしあなたが、このように感じたら、選考途中であっても辞退することを勧めます。

お金に関して説明できない会社は、信頼できないですよね。
後々のトラブルにならないよう注意しましょう。
正しく理解して応募しよう
いかがでしたでしょうか。
今回は給与や初任給についての内容でした。
会社は学生から多くエントリーしてほしいので、魅力ある求人票にしようと努力しています。
しかし、結果的にわかりにくい求人票が存在するのも事実。
学生は、書かれている内容を正しく理解し、応募しなければいけません。
疑問があったら、遠慮なく人事に質問しましょうね。
あなたの社会人生活、できるだけギャップがないよう、参考になれば幸いです。

就活、頑張ってくださいね!