【人事の感想】オンライン就活の影響と今後の展望
近年の採用活動を通し、私の周りで起きた「環境の変化と影響」を、この記事にまとめました。
今後の就活がちょっと不安…
その気持ち、とってもわかります!
オンライン就活が増えたことにより、これから就活に挑むあなたが「気を付けるべきポイント」も一緒に紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
「空気感」を感じられない就活
22卒以降は、会社と学生との繋がりが薄くなったように感じます。
就活のオンライン化が進み、学生・会社双方にとってメリットはありました。
その他さまざまな事が軽減され、今後の就活はオンラインが主流になっていくかもしれません。
しかし、私が思う大きな問題は、
ここでいう「空気感」とは、文章や画面では分からない「感覚」のことです。
会社の雰囲気や、働く社員を見られない状態での就活ですから、社風を感じることは難しそうです。
説明会で会社や先輩社員のムービーをよく見るよ!
そうですね!会社はできるだけ社風を知ってもらえるよう、工夫をしています。
私の会社でも、先輩社員のインタビューなどを流すことがあります。
でも、学生にとって大切なのは、そのような作られた動画ではなく、自らが実体験した感覚ではないでしょうか。
もっとあるかもしれません。
これらが決め手になり、自分に合っていると感じる学生が多いでしょう。
むしろ「会社に行ったことで志望度が変わった」という学生は、多いかもしれませんね。
これらを感じられないということは、採用ページなどの「作られた画像や動画」で会社を判断し、エントリーしていくことになります。
一緒に働く人はどうでもいい!とにかくやりたい仕事ができればいいんだ!!
こんな学生にとっては、お金も時間もかからないオンライン就活は、メリットだらけかもしれませんね。
しかし少しでも社風を気にするのであれば、オンラインの就活だけではギャップが生まれやすいでしょう。
この問題は会社側にとっても同じで、学生の雰囲気を感じるのが難しくなりました。
今後、会社の雰囲気を感じるためには、インターンに参加し交流する以外、難しくなると感じました。
インターンの注意点については、こちらの記事で紹介していますので、ご覧くださいね。
インターンに参加できないのであれば、
それが、私たち会社側にとっても、学生との繋がりを取り戻す1つの方法だと思います。
説明会のオンライン化による影響
ここからは、実際に説明会を開催して感じた内容です。
近年の採用活動をして変わったことは、
これは、学校で行われる合同説明会でも単独説明会でも、大きく変わったことでした。
そして今後は、この傾向が強まると予想しています。
合同説明会に参加するメリットは、無くなっていく
合同説明会には、2つの側面があると私は思っています。
21卒までは、合同説明会が各学校内で行われ、会社と学生が盛んに交流をしていました。
まさに学生にとっては「就活がスタートした実感」を得られる絶好の機会!
しかも学内で開催する合説は、学校が「ある程度優良な企業や卒業生が活躍している企業」を選抜しているので、参加するだけでも意義があると思います。
しかし22卒からは感染対策のため、合同説明会は大幅に縮小しました。
学校内の合説は、中止もしくはごく少数で開催。
自治体などが行う合説はオンラインに切り替わるなど、学生にとっては「就活が本格的に始まった感覚」を持ちにくくなったかもしれません。
これにより、就活のスタートに遅れが出る学生が、例年より多いと思います。
先日オンライン合説があったのですが、このような形式でした。
私としては、誰に話しているのか分からない状態で、PC画面に向かってひたすら話すだけの説明会…
これでは、会社側は学生の反応が見えず、一方的に説明するしかありません。
学生にとっては、置きざりにされる感覚があるかもなと感じました。
また、誰が参加したのか会社側が把握できないため、学生側には何のアピールにもなりません。
面接官の顔が見えないと、反応がわからないから心配になる…
この感覚に近いのが、現在行われているオンライン合説の一部です。
今後、合同説明会がこのような形式で増えていくのであれば、会社・学生の両方ともメリットを感じにくいイベントになるでしょう。
単独説明会の「学校開催」は減る
確かに合同説明会のメリットは減りそう。
単独説明会はどうなの?
学校のキャリアセンターなどで、単独説明会を開催してくれる学校があります。
特に地方では、この傾向が高いでしょう。
学校のキャリアセンターは、「いかに就職率を高めるか」を考えているので、学生の就活意欲を高めるよう頑張っています。
学校によっては、就活のイベントや合説を何度も開催し、毎日のように単独説明会やセミナーが開かれるなど、就活に力を入れているところもありますね。
このようにキャリアセンターでは、校内で説明会を行う会社の情報を持っているので、学生としては「先生に相談したうえで参加する」ことが可能でした。
しかし先ほどもお伝えした通り、校内で説明会をやらない学校が増えてきました。
学生にとって大きな痛手なのは
大企業じゃなくても、その地域で活躍している企業はたくさんあります。
しかし、必ずしも大手就活サイトに登録されているとは限りません。
自分で動く人が勝ちやすい
じゃあ私はどうしたらいいの…?
私から言えることは、とにかくエントリーを続けることです。
これから就活を迎えるみなさんは、
あたりまえに感じるかもしれませんが、このような行動を強く意識していく必要があるでしょう。
エントリーに関しては、内定が近づくエントリー数と方法に掲載していますので、合わせて読んでくださいね。
あなたの就活がうまくいくことを祈っています!